田舎の家電量販店で売られているパソコンでどれを選んだら良いか調べてきたよ!(後編)

今日は昨日のエントリー「使いやすいパソコンをプロ目線で選んでみる」の続きです。

最初にお断りしておきますが、今回のエントリーの趣旨は「家電量販店で実際に売られているパソコンの中でのお勧めはどれか?」ということです。

直販メーカーのBTOを利用した方がより高性能で安価な製品を入手できることは百も承知ですが、あくまで田舎の家電量販店で陳列されているものから選択していますので、ご了承ください。

パーツの名称やその機能説明部分など、かなり端折って書いてあります。

技術的に詳しく解説することが目的ではないので、一般消費者向けとご理解ください。


じゃあ実際に売られているパソコンはどれがイイの?

では実売されているパソコンから選んでみましょう。

<選択にあたっての前提事項>

今販売されているパソコンの性能は大きくわけて3つに分かれます。その差は主に搭載されているCPU(中央演算装置・パソコンの頭脳)の性能に因ります。

パソコンの性能を左右する要素はいくつかありますが、CPUの性能(頭の良さ)に依存する部分が大きいです。(その他の要素については後述します)

CPUを作っているメーカーは何社かありますが、ここでは日本市場で大きなシェアを持つIntel(インテル)社のCPUを搭載しているパソコンについて言及します。

現在インテル社から出ている一般市場向けCPUを、料理で言うところの「松竹梅」になぞらえるとこんな感じになります。

  • 松・・・Core i7(アイなな)
  • 竹・・・Core i5(アイご)
  • 梅・・・Core i3(アイさん)、Celeron(セレロン)、Pentium(ペンティアム)、Atom(アトム)

※Xeonとかi9はハイエンド過ぎるのでここでは省きます

私は「松」「竹」なCPUを搭載したパソコンのみお勧めします。「梅」CPU搭載パソコンはお勧めしません。梅パソコンは安いですけど処理速度が遅いので、結果非効率になるからです。価格で選ばれるお客様には予め「遅いですよ」と念押しします。

普通のビジネス用途でしたら竹パソコンで必要十分な性能があります。が、もし余裕があるのなら松パソコンを強くお勧めしたいですね。

ハードウェア性能が高い程パソコンの処理能力が上がりますから、結果作業効率がグーンと上がり幸せになれます。パソコンが遅くてイライラすることもなくなります。

さて、このような前提条件を元に実売されている商品からいくつか選んでみました。久しぶりに家電量販店に行きましたけど、陳列されている商品数の少なさにパソコン不況をありありと感じたのでありました。

ノートパソコン部門

東芝 dynabook T75/D

 T75/D プレシャスブラック 仕様 2017夏モデル PT75DBP-BJA2

東芝のダイナブック、標準的な15.6インチのモデルです。

基本性能が高いにも関わらず価格が安いのが魅力です。

CPUがCore i7-7500U(アイなな!)、メモリが8GB搭載、ディスプレイはちゃんとフルHD(1,920×1,080ドット)でHDD(ハードディスク)はたっぷり1TB(いちテラバイト)とおまけにブルーレイドライブもついてます。これでもかっ!とてんこ盛り状態です。これ買っておけばビジネスでも趣味利用でも過不足ないでしょう。

予算的に余裕のある方はこちらがお勧め

富士通 LIFEBOOK AH77/B3

LIFEBOOK AH77/B3 メタリックブルー

富士通のライフブック、15.6インチの最新モデルです。

CPUは最新のi7が使われてます。このモデルの特徴はストレージにSSD(ソリッドステートドライブ)が使われている点です。(SSD+HDD)

詳しい説明はあえて避けますが、SSDの利点はデータの読み書きがものすごく速いことなので、パソコンが更にサクサク動きます。ただし搭載SSDの容量が128GBと小さめなので、適宜データ保存先を1TBなHDDにする必要があります。

普段よく使う「ドキュメント」や「ピクチャ」「ダウンロード」などのフォルダの場所を変更する必要があるでしょう。


デスクトップ部門

家電量販店のデスクトップパソコン売り場はかなり狭くなっていて、展示しているモデル数も少なかったです。そんな中でチョイスしたのはこちら

富士通 ESPRIMO FH90/B2

ESPRIMO FH90/B2 オーシャンブラック

富士通の27インチ液晶一体型パソコン、エスプリモです。

このモデルも基本性能は高性能で、ストレージも3TBありますからかなり余裕です。一般的な使い方をしていてHDDの容量が足りなくなることはなかなかないでしょう。大画面液晶と一体型なので比較的省スペースで設置できるのも良い点です。

TV機能もありますので、アンテナ線をつなげば普通のTVとしても機能します。


モバイルパソコン部門

最後にモバイルパソコン部門です。この呼称を使うのが良いかどうか微妙ですが、他の言い方としてはモバイルノートなんてのもあります。端的に言うと持ち運びし易いサイズのノートパソコンってことです。

チョイスした機種はこちら

富士通 LIFEBOOK UH75/B3

ノートパソコン LIFEBOOK UHシリーズ

このモデルは「Ultrabook」カテゴリに入る製品(だと思う)なので、非常に軽いのが特徴です。約751gしかありません。ノートパソコンの普及サイズである15.6インチクラスだと約2kg前後ですから、比較しても非常に軽量ということがわかります。

画面サイズは13.3インチですがフルHD(1,920×1,080)解像度を有しており、CPUはCore i5-8250Uと「アイご」の最新版が搭載されています。

ストレージはモバイルパソコンらしくSSDで128GB。容量が少なめですが外出時に使うことが多ければさほど不自由しないでしょう。SSDはHDDと違って物理的に動く部分がないので、パソコン本体を多少乱暴に扱っても壊れることはありません。

更にこのモデルは日本国内生産品(島根富士通で製造)という安心感も得られますし、何よりキーボードは長野県須坂市にある富士通コンポーネント 技術開発センターで作られていますから、信州人として更に信頼できますね(笑)

キーボードへのこだわりについては、PC Watchさんの記事を読んでみて下さい。

「史上最低のキーボード」の汚名返上に向け、富士通の”Mr.キーボード”が0.05mmにかけた執念 前編

「史上最低のキーボード」の汚名返上に向け、富士通の”Mr.キーボード”が0.05mmにかけた執念 後編

この記事文中にも書かれていますが、

古くからのPCユーザー以外にはあまり知られていないかもしれないが、富士通はキーボードをグループ会社で内製している。そのぶん、キーボードに対する意気込みやこだわりも強い。

というように、我々キーボードマニアにとっては富士通さんは一目も二目も置く存在なのです。

余談ですが、長野県内には富士通関連の事業所や開発拠点がいくつかあります。パソコンの修理拠点は佐久市にあるようです。

おっと、横道にそれました。富士通さんがこだわりをもって製造しているパソコンなので、信頼度は高いと思います。


田舎の家電量販店だと品数が少ない

今回の記事を書くにあたり実際に店舗に足を運びましたが、取扱メーカーの数も少なく商品数も少なかったですね。安価で低スペックなパソコンと高価で高スペックなパソコンの2極化が特徴的だと感じました。

恐らく「パソコンは長年使ってるよ。色々やりたいよ!」という顧客には後者を、「パソコン初めて。まだ何をしたいかよくわからない。安いのがイイ!」って顧客には前者を薦めているのでしょう。スペックの違う機種が沢山あっても販売しにくいのだと思います。

首都圏など人口が多い地域の家電量販店だと、たぶんもう少し品揃えも充実しているのかな・・・どうかな?


パソコンの性能を左右する要素ってなによ

最後に、冒頭に述べました「パソコンの性能を左右する要素」を簡単に説明して本日のエントリーを締めたいと思います。


その要素とは、部品の性能です。


パソコンは様々な部品の集合体です。それぞれの部品には「役割」があります。パソコンメーカーは基本設計に従って、それぞれの部品を選んでモデルを組み上げます。当然部品代がかかりますから、価格競争力をつけるために安い部品を使って安いモデルを中心に製造するのです。

高い部品も安い部品も、どちらを使っても同じパソコンが出来るなら安いのでいいじゃん!という考え方もありますが、果たしてそれで良いのでしょうか。

前述した通り部品には「役割」があります。安くて能力の低い部品は「役割」を完了するのに時間がかかります。安い部品を集めた安いパソコンは、結果として「仕事が遅い」パソコンになってしまうのです。また、部品のライフサイクルも短くなるでしょう。(品質もそれなりなので)

パソコンというIT機器は、人間が行うと膨大な時間がかかる事を短時間で解決してくれる道具です。そんな道具の能力が低くて良いのでしょうか?

勿論無尽蔵に費用をかけることは出来ませんが、パソコンを使って行いたいことがあるのなら快適に実行できるパソコンを選ぶべきだと、私は考えます。

部品の側面からパソコン性能を考えるときは、次のような順番で優劣をつけると良いでしょう。

  1. CPU(中央演算装置)の性能
    より高スペックなCPUを選ぶと良い
  2. 搭載メモリの量
    メモリ搭載量は多ければ多いほど良い(但し64ビットOSの場合)
    最低でも4GBは欲しい
  3. ストレージの種類
    SSDの方がHDDより高速だがコスト高で容量少ない
    HDDも回転数により速度が違う
    HDD製造メーカーにより耐久性に差がある
  4. 画面解像度
    解像度が高い方が表示情報量が増える
    同じ15.6インチノートパソコンでも解像度は2~3種類程ある
    最低でもフルHD解像度は欲しいところ
  5. ネットワークインターフェイスの種類
    有線LANポートは最低でも1000CASE-T(ギガビット・イーサネット)
    無線LAN装置は801.11acなど、最新規格に対応したものを選ぶ
    有線LAN・無線LANとも部品メーカーにより性能差あり

1番と2番は基本部分です。ここの選択により性能は大きく変わります。

3番について「容量が大きければ良いんだろ」という向きがありますが、容量より速度が重要です。ここの速度が上がると実操作感が大きく向上します。

4番は意外と気にする人が少ないのですが、人間とパソコンの接点である画面は大事です。

5番も重要で、インターネットに繋がることが前提のパソコンにとって情報の出入口の性能は大事なのです。

残りの光学ドライブ(DVDやブルーレイドライブ)やグラフィックカード(画面表示する部品)などは使用目的に合わせて選択すれば良いでしょう。ただし、パソコンの使用目的がゲームの場合はグラフィック関連に気を配る必要があります。


購入した時から数年経っているパソコンとか、性能の低いパソコンを使っている方は、一度でいいから最新の高性能パソコンを使ってみると幸せになれる~♪

あると思います。